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初めての方へ

2022年9月、海と私のことを綴った「海わたし」を開始。
当サイトを通して、海の魅力を多くの人に「渡し(伝え)」たいなと考えています。

はじめての方へ

南條ゆみ写真

南條ゆみです。当サイトにご訪問いただきありがとうございます。
はじめての方もいらっしゃるかと思いますので、ここで自己紹介をさせてください。

大阪で過ごした幼少期の写真

わたしは大阪で生まれ育ちました。大阪といっても都会ではなく、自然豊かな場所。お絵かきや工作が大好きな子どもでしたが、「まっくろくろすけ」と呼ばれるくらい小麦肌のおてんば娘だったように記憶しています。

幼少期は家で飼っていた鶏から卵を頂いたり、父が趣味の魚釣りで穫ってきた魚を贅沢に刺身にしたり。家の隣には畑があり、父が丁寧に野菜を育てていました。ご近所で穫れた野菜や果物をお裾分けしてもらうこともありました。こんなふうに、子どもの頃は食に困ることはなくお腹いっぱい自然の恵みをいただきました。

小学生時代のクラシックバレエの様子

ふりかえれば、なんて恵まれた環境だったんだろうと思います。当時は、ちょっとお腹を下しやすい体質だったり鼻炎気味だったりしましたが、大きな病気になったことはありませんでした。熱中した習いごとはクラシックバレエ。お腹いっぱい食べても太ることなく、体型に悩むこともありませんでした。初潮を迎えても、生理痛とは無縁で女性としても健やかに暮らしていました。

教室の様子

しかし、高校3年生の頃から体に異変があらわれました。突然、目がチカチカして頭がズキンズキンと脈打つように痛みだすのです。調べると「片頭痛」の症状だと知りました。嘔吐すれば片頭痛の症状は軽くなりますが、片頭痛は予兆なく起こるので学校生活に支障がでるようになりました。

さっきまで笑って喋っていたのに、前振りなく目がチカチカしてくる。急いで保健室に駆け込み横になり、しばらくして嘔吐するとケロっと元気になって教室に戻ってくる。同級生からは「仮病やろ?」と笑われました。嫌みを言われても仕方がないと思いつつも悲しい気持ちになりました。

頭痛で苦しむ女性

当時、片頭痛の原因はストレスだと確信していました。わたしは地域の中高一貫の進学校に通っていましたが、わたしは勉強が苦手。中学からのエスカレーター式で高校に進級できましたが、高校入学後の総合成績はクラスでワースト3に入っていました。

先生から「やる気があるのか?」母から「もう少し勉強しなさい」友達から「そんな成績でよく生きていけるね」と言われるのですが、わたし自身もう限界だったのです。深夜3時まで宿題とにらめっこしても全然解けない。とりあえず宿題を提出するために、友達に宿題を写させてほしいとお願いすることで頭がいっぱいでした。友達から疎ましく思われているだろうな……と心が苦しくなるのですが、学校のレベルについて行けませんでした。

大人から見ればたいしたことない悩みのように見えるかもしれませんが、当時のわたしは毎日が苦しかった。偏差値至上主義の高校で、肩身が狭い思いをして高校時代を過ごしました。校則が厳しくて自由もない。「勉強ができない自分は生きている価値がない」とさえ考えるようになり、コンプレックスの塊でした。

頭痛薬・解熱鎮痛剤ロキソニン

家庭でも不満に感じることが多々あり、「学校に行きなさい」という母の言葉にうんざり。高校3年生の頃には人生初の家出を試みたくらい苦しかったのです。そんな状況でも助けてくれる友達がいたことは救いでしたが、ストレスを強く感じるとともに唇に湿疹ができました。大学受験……なんとなく浪人が許されない雰囲気だし、わたしも浪人してまで入りたい大学はなかった。

なんとか大学受験を終え、念願のひとり暮らしを始めました。学校だけではなく家族と関わるのも疲れていたので、ようやく肩の力を抜いて過ごすことができる。たくさんのアルバイトをかけ持ちしていましたが、人の目を気にせず素の自分で暮らせるのはとても幸せでした。

読書中の女性

中学高校時代、本や漫画に救われました。物語の世界にいる時間だけは現実を忘れることができるし、ページをめくるたびにワクワクしました。わたしは「文章を書く仕事に就きたい」と思うようになり、たくさんの本やドラマや映画に触れるようになりました。

大学生になりストレスは軽減したはずなのに、相変わらず目がチカチカして嘔吐する頭痛は続いていました。こんな体で就職して働けるのかな? と心配しながらも当時はその原因が分かりませんでした。しかし、大学卒業後フリーランスライターとして活動していくなかで「食」という答えに辿り着きました。片頭痛の原因は、ストレスだけではなかったのです。

大学研究の様子と卒業写真

大学卒業後、少しの期間会社に務めたこともありましたが、24歳からフリーランスライターとしての活動をスタート。アルバイトを続けながら少しずつライターとしての実績を増やしました。フリーランス2年目からはアルバイトを辞めて、文章を書く日々を過ごしました。企業サイトに掲載するコラム、メールマガジン、ニュースレター、ゲームのシナリオやロボットの会話エンジン開発、書籍編集、文章の校正などなど。

フリーランスライター、取材の様子

そのなかで健康にまつわる記事を書く仕事を定期的にいただいていました。ある大学の医学部の先生の講演会を約4年間にわたり取材しました。この経験がわたしに大きな影響を与えました。「体の免疫細胞の70%以上は腸にある」「腸脳相関。腸内環境と脳(集中力や情緒安定)は繋がっている」と先生はおっしゃいました。わたしは先生の研究と自分の食生活を照らし合わせるようになりました。

わたしの食生活は決して良いものではありませんでした。ひとり暮らしなので、当然のことながら毎日ご飯を作ってくれていた母はいません。朝食はスーパーで購入した菓子パン。野菜ジュースを飲んでいれば健康的でしょ。なんて安易な発想で毎日を過ごしていました。食品工場でアルバイト経験があり、製造現場の現状を知っていたのにもかかわらず……。そんな食生活から一転、ライターとして健康関連の原稿を書いているうちに、腸内環境を意識して食べるものを選ぶようになったのです。

大阪は大好きな街でしたが、結婚を機に東京へ引っ越すことになりました。そして、結婚したことからちょっとした使命感が芽生えました。これからは自分だけでなく夫の健康面にも気を配らなくては。

赤ちゃんと宮参り

2018年、娘が生まれました。結婚、妊娠、出産……大切な人が増えるたびに強くなる使命感。娘には健康な体をプレゼントしなきゃ。育児が始まるとともに一層食生活を大切にするようになりました。

グルテンフリー、砂糖不使用、添加物不使用などなど食の面だけでも気をつけることはたくさんあります。さらに肌に触れる化粧品や衣類は自然素材のものを選び、快適な住空間を求めて家電や雑貨を探し求めました。体と心にやさしい暮らしを模索し、娘のために衣食住を整えました。

しかし、驚いたことに最初に体の変化が訪れたのは「自分」でした。娘のために生活習慣を改めていたつもりが、自分もしっかり恩恵を受けていたのです。幼い頃からずっと続いていた下痢や鼻炎体質が改善し、毎日使っていた点鼻薬は使わなくなりました。衣食住を整えると体も整うんだと実感しました。

取材の様子(ポメラとノート)

ただ残念なことに、口唇炎や片頭痛は改善されないままでした。それどころか、育児が負担になり常に疲労困憊。これまで無縁だったPMS(月経前症候群)症状が加わり鬱っぽくなりました。ひとりで育児・家事をこなすのに体力的に限界を迎え、大好きだったライターの仕事を手放しました。一生懸命コツコツ積み上げてきた仕事……終わるときはあっけなかった。

育児ノイローゼの日記

趣味は仕事と言ってもいいくらいに、仕事が大好きだった。しかし現実は、夫の協力を得られず、子育て中に仕事も趣味も失いアイデンティティ喪失。スマホを触る以外することがなくなり酷い眼精疲労に悩まされるようになりました。育児中の唯一の気晴らしになっていたスマホを触ることさえ苦痛になりました。まさに負のループに嵌まっていたのです。

自分の価値を見失い虚無感に襲われ、毎日死ぬことを考えていました。娘は可愛くてたまらないのに、わたしの目が死んでいるのはなんでだろう? なんでこんなダメなママなんだろう? 仕事を辞めても育児に力が入らない自分に自己嫌悪が止まりません。娘にもそっけない態度で接してしまうこともありました。

幼い娘とわたし

そんなわたしを変えてくれたのは当時2歳の娘でした。ある日、わたしは朝から1日中イライラして家事をだるそうにしていました。娘は全然悪くないのに申し訳ないと思い、夜寝るときに布団の中で「ママの態度良くないよね。ごめんね。」と謝りました。すると、まだ言葉を覚え始めてまもない2歳の娘が言ったのです。

「ママ……ありがと」

わたしは涙が溢れて娘を抱きしめました。こんなママに、そんな温かい言葉をくれるんだね。わたしは一生娘には敵わないんだろうなと思い知らされました。わたしはこの子のために頑張る。たとえ仕事を失ったって、この子がいればいい。家事育児で家族から協力は得られないけれど、そのぶん娘と思い出をたくさん作るんだ! と前向きに考えるようになりました。娘のためにどうしたらいいか、自分の生き生きした姿を見せたい。元気になって娘といろんな場所へでかけたい。冴えない毎日とサヨナラするんだ!

体調不良の原因は何なのか、眼精疲労で重い目を薄く開けて情報収集に躍起になりました。ネットの情報だけでなく本もたくさん読み、自分の体で実験する日々。医薬品登録販売者の資格を取得するなど、薬と体についても学びました。

オーストラリアの海と橋

そこで行き着いたのが「海」というキーワードでした。海は、紀元前から健康増進や体質改善に用いられていた歴史があるのです。タラソテラピー(海洋療法)という治療法があり、海は医療の現場で役立てられています。

海水は輸血の血液代わりに使用された実績があります。海のミネラル成分は血液と非常に似ているのです。あらゆる生命は海から生まれました。人間も例外ではありません。人間と海は相性がいいのです。わたしは海に関する資料を読みあさりました。そして、海から作られる塩やニガリについても学ぶようになりました。

塩とにがりを持つ女性

机上の空論になってはいけない。実際に自分自身の体を使って健康効果を試しました。塩の製法をチェックして選び、毎日塩水を飲み、スキンケアには塩とニガリを使い、目は塩水で洗浄し、できるだけ海辺へ出かけるようになりました。その結果、病院で診てもらっても治らなかった口唇炎が大幅改善したのです。ずっと悩み続けていた口唇炎。ステロイドを使っても治らなかった症状が、医薬品でもない塩やニガリでこんなに自分が変わるなんて!

唇を塩とニガリでケアする経過観察

さらに、高校生の頃から苦しんでいた嘔吐を伴う片頭痛からも解放されました。今では、疲れているときなど頭が重いな~と思うことはありますが、嘔吐を伴うような頭痛はほぼありません。以前は突然の片頭痛に怯えて外出が億劫だったのですが、今では友達との予定も楽しみになりました。家事育児中に突然体調を崩すことがなくなりメンタルも安定。お守りのように持ち歩いていた鎮痛剤はもう不要です。

幼い娘とわたし

PMSや眼精疲労もだいぶ落ち着きました。体を酷使すると症状が出ますが、以前よりも明らかに楽に日々を過ごせています。以前はPMSの時期に胸が張っていたのですが、最近は胸の張りを感じません。ホルモンの影響で少し精神面に波はありますが、身体的なPMS症状が激減したので次の生理がいつか忘れてしまうくらい無頓着に過ごしています。

親子で海辺を散策

海、塩、ニガリ。解決のカギがこんなに身近にあったなんて。塩やニガリは80種類以上のミネラルがバランスよく含まれています。特別な薬を飲んだわけではなく、大変なトレーニングをしたわけではありません。わたしに必要だったのはミネラルバランスだったのです。この体験を多くの人に伝えたい! ライターとして文章を書く能力を活かしたい! そんな想いが募り、2022年9月に当サイト「海わたし」をスタートさせました。

体調不良が解決してからは、体をより健やかで美しくすることを目標に掲げています。そのための最初の挑戦が「脱保湿(保湿剤を使用しないスキンケア)」でした。以前からケミカルで人工的な市販化粧品から卒業したいと考えていました。塩とニガリだけでスキンケアが完結すれば市販の保湿剤が不要になると思ったのです。

脱保湿の肌の様子2023.04.14

その経過は想像を絶するものでした……。これまで丁寧に保湿していた肌は乾燥に耐えきれなかったのか、わたし史上最悪の肌の状態に。湿疹や滲出液や落屑に苦しみながら1年間肌と向き合い、脱保湿(保湿剤を使わないこと)達成。経過報告していたSNSでは多くの人から励ましの声をいただき、なんとか乗りこえられました。今では保湿剤に頼ることなく、肌自らの力で快適に過ごせています。これからも、いろんな健康法を実践して、リアルな経験談を発信する予定です。

歯磨き粉の代わりに塩とニガリ

日用品を塩やニガリに置き換えることで、基礎化粧品を買うことがなくなりました。海の効能を上手に活用すれば、節約しながら体にやさしく暮らせます。歯磨き粉のかわりに塩とニガリを使っていると口腔環境も改善しました。セルフケアについてのお話は話すと長くなってしまいますので、ほかの記事で詳しく紹介させてくださいね。

海は体に良い。でも、同じ日本でも海の場所によって透明度がまったく違うし、塩やニガリは商品によって成分に差があります。とくに塩の種類は豊富で、市場には数千種類の商品が販売されているそうです。見た目こそシンプルな塩とニガリですが、原料や製法によって品質が大きく変わります。数ある商品から、自分に合う塩やニガリを選ぶことが大切

ビーチクリーン(海岸清掃)の様子

わたしは、文献調査だけに留まらず、現地へ赴いて体験し、学んだことをヒントに実験しています。そして、気になる商品は実際に使用して、さらに良いものを探すために常にアンテナを張っています。必要な場合は企業に問い合わせて業界の動向なども取材。当サイトでは、わたしが調査した内容をふまえた「海にまつわる健康美容情報」をお届けします。

当サイト「海わたし」は、
・‘海’について‘わたし’が調べ体験したことを伝えたい。
・‘海’の魅力を‘わたし(渡し)’て健やかな暮らしへ導きたい。
そんな想いを込めて運営しています。

海・塩・ニガリがあなたの暮らしに役立ちますように。1人でも多くの方に、わたしが学んだことや経験したことを伝えていくために、今日も調査と執筆に取り組んでいます。どうぞごゆっくりご覧いただけたら幸いです。