【体験談】脱保湿に挑戦! 湿疹、滲出液、落屑、出血…その先に得たものとは?

ドライフラワーを見つめる肌荒れに悩む女性
やさしい暮らし

肌本来の力で過ごしたい。溜まった毒素や老廃物を出しきりたい。災害時のスキンケアに困らないように備えたい。そんな想いで脱保湿(スキンケアに保湿剤をできるだけ使用しないこと)を試みました。その経過を時系列に掲載いたします。脱保湿に興味ある方の参考になったらうれしいです。

※人はそれぞれ考え方、体質が異なります。この記事はひとつの体験談であることをご了承ください。
※湿疹、傷の写真が多数あります。苦手な方はご注意ください。

2022年夏 脱保湿をスタート!

首の湿疹を搔きむしる女性

アトピーと診断されたことはありませんが、ストレスが肌に影響しやすいわたし。暴飲暴食やストレスは肌に顕著に表れます。しかし、口唇炎を塩とニガリで改善した経験から、顔や体も塩とニガリでスキンケアしたいと思うようになりました。2022年夏、その気持ちが募り脱保湿に挑戦! スキンケアでは保湿剤は使わず、塩で洗った後はニガリ水を肌に塗るようになりました。

夏は湿度が高いおかげか、とくに乾燥を感じることなく順調に進みました。脱保湿をすると「リバウンド(症状が悪化すること)」があると聞いていたのに、まったく症状がなく明るい気持ちで過ごしていました。しかし、冬になるとわたしの肌に異変が起こりました。頬に小さな湿疹ができたのです。まぁ、そのうち治るかなと楽天的に捉えていたのですが、わたしの気持ちとは裏腹に肌荒れは広がってしまいました。

2023年2月18日 頬の荒れが首やデコルテに広がる

脱保湿の肌の様子2023.02.18

頬の荒れが首やデコルテへと広がっていくなかで、脱保湿を中断するか悩みましたが、もう少し頑張ってみようと脱保湿継続を決意。しかし、痒みが強くなり寝ている間に爪を立てて掻いてしまい、肌がどんどん悪化していきました。悪化したのは日頃丁寧にスキンケアをしていた箇所だけ。普段から保湿していなかったデコルテより下の肌は健康そのものでした。

2023年3月27日 肌が赤くなり滲出液が溢れる

脱保湿の肌の様子2023.03.27

わたしの肌は史上最大の事件が起きたようでした。これまでストレスが肌に表れるタイプの体質とはいえ、滲出液が溢れて止まらないのは人生初。未経験の事態に慌てて対処法を考えました。滲出液は拭いても拭いても止まらず滴るばかり。手ぬぐいで包んだ保冷剤を肌に当てて過ごしていました。こんな状態で外出は厳しい。当時4歳の遊び盛りの子どもを育てながら、滲出液との闘いは非常に過酷でした。

乾かすためにドライヤーを当てても改善しません。滲出液はそのままにしておくのが良いと聞くけれど、そのままにしていると不快すぎるし臭いもする。服、布団、枕にも滲出液がつくのでこまめに交換するようになりました。肌着は縫い目がデコルテに当たると痛いので、裏返しにして着ていました。鏡に映る不細工な自分に絶望し、ネガティブ思考が止まりません。

2023年3月31日 滲出液が固まり鱗のような肌になる

脱保湿の肌の様子2023.03.31

湿疹は額や耳にも広がりました。額や耳が荒れるのは想像以上に不快でした。髪の毛が触れないように自宅では常にヘアバンドを着用。それでも、動いているとヘアバンドがずれて湿疹箇所に髪が触れてしまいます。髪が触れるとチクチクするし、滲出液が髪に付着すると固まるので心地悪いんです。

額の滲出液を触れるのを我慢して自然に乾燥させました。固まった滲出液は分厚くて鱗や甲羅、鎧を纏っているような気持ちでした。わたしの肌は硬い鎧を着て闘ってくれているんだ! と気持ちをできるだけ強く保つように心がけました。

2023年4月2日 滲出液が止まらない箇所に竹布を貼る

脱保湿の肌の様子(竹布)2023.04.02

顔や額は安静にできても、首は安静にするのが難しい。娘に「ママ、これ見て!」と呼ばれるだけで苦痛だったし、服や布団が触れることも多かったです。そのため、首の滲出液がなかなか固まりづらくて苦労しました。

入浴はできるだけ避けていましたが、痒みが強いときだけ塩浴をしました。しかし、塩浴だけでは滲出液が止まらず、塩が沁みて耐えきれずに掻きむしってしまうことも……。夜も痒みで目が覚める。骨が折れるんじゃないかと心配になるくらいの力で掻きむしる。もう耐えられない! だからといって、この状態から保湿をしたところで改善する兆しも感じられませんでした。どうしようかと迷っていたところ「竹布」の存在を思い出しました。

TAKEFU(竹布)守布でスキンケア

娘を出産したときに沐浴布として使っていた「竹布」、もしかしたら傷口用の商品もあるのでは? 急いで探して即注文。滲出液が溢れるところに「竹布(守布)」を切って覆ったのです。すると滲出液が固まりだいぶ楽になりました。見た目は汚いですが滲出液が垂れないだけで精神的負担が大きく軽減♪ 竹布を使うようになってから、改善スピードが加速したように感じました。

TAKEFU(竹布) ガーゼ 守布(まもりぬの)

南條 ゆみ

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

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