新たな健康法を挑戦する前に考えてほしい3つのこと
最近、あらゆる健康情報を目にします。インターネットがあれば、いつでも気になる本を購入できるし、疑問を検索して情報を得ることもできる。そんな現代に「情報が多すぎる」と感じることがあります。
わたし自身、健やかに暮らしたい、子どもに元気でいてほしい。という思いが強すぎて、健康情報の収集に躍起になっていた時期がありました。そして、得た情報のすべてを暮らしに活かそうと必死でした。
健康で元気に暮らしたかったはずなのに、鏡に映ったのは神経質になり疲弊した自分。このとき、わたしは大切なことを見失っていたことに気づきました。今回は、わたしが失敗から学んだ「健康法に挑戦する前に考えてほしいこと」をお伝えします。
①自分と相性のよい健康法かどうか
「○○すれば健康になれる」という健康法も、全員が同じように結果がでるわけではありません。顔や性格や生活習慣がひとりひとり違うように、すべての人にピッタリ合う健康法はないのです。どんなに有名な健康法であっても、自分に合わなければ取り組むのがつらくなります。
興味のある健康法に取り組んでみて、自分の体や心と相談してみる。健康法がストレスになると意味がありません。自分が気持ちいい・心地いいという感覚を大切にしてほしいです。ストレスはあらゆる体調不良の原因になるので侮ってはいけません。健康になりたいのに、ストレスを抱えて心が病むなんて本末転倒です。
②まずは不要なものを手放す
新しい健康情報を知るとすぐに試したくなりますが、その前に生活習慣を見直しませんか? たとえば、食生活の面で小麦や砂糖や乳製品を食べ過ぎていないか、食品添加物を含んだ加工品をたくさん食べていないか。食のほかにも、住環境や衣類などにも危険が潜んでいるかもしれません。できるだけ体に悪い影響を与える要素を体に取り入れないようにします。
悪い生活習慣の人より、体にやさしい生活習慣で暮らしている人のほうが健康法を取り入れたときの効果は高いと期待されます。それに、不要なものを手放すと体が軽くなります。せっかく健康法に挑戦するのなら、好条件でスタートできたらいいですね。
③コツコツ続けられる方法を選ぶ
強い効能の薬を使えば、症状を早く抑えることができますが、当サイトで紹介する健康法はどれも体にやさしい方法ばかり。薬のような化学物質による刺激がなく体への負担が少ないぶん、効果があらわれるのに時間がかかります。
人体には約37兆個の細胞があり、体の細胞が入れ替わるには時間がかかります。たとえば、胃や腸の内壁は3~4日、皮膚は1ヶ月、肝臓や腎臓は約5ヶ月かかると考えられています。体質を改善するには時間がかかるのです。だからこそ続けられる健康法を選んでほしい。
面倒なことや経済的負担がかかることは続きません。だからこそ手軽な健康法がおすすめです。その場しのぎではなく、これから先もずっと健やかに暮らせますように。そんな願いを込めて、来年もその先もずっと続けられる健康法を選んでくださいね。
完璧を目指しすぎない心地よさを意識して
「体質を改善したい!」と強く願う人ほど真面目に健康と向き合いがちです。でも、完璧を目指しすぎると心身が消耗して疲弊することも。コツコツ続けるためには、多少の緩さやゆとりも必要なのです。
わたしも普段は米食ですがパンを食べたり外食を楽しんだり、暮らしを楽しむことを忘れたくありません。なので、自分自身で自分のことを認めて、心地よいほうを選択する。症状が深刻な場合は、集中的に健康法を取り組んだほうが好ましい状況もあります。でも、健康法に一生懸命になるあまり、生きるのが退屈になるのは寂しい。
それに不思議なことに、体にやさしい暮らしを始めると好みが変わることが多々あります。わたしの周りにも、「添加物がたくさん入っている食品を美味しく感じなくなった」「ファストフードを食べたいと思わなくなった」など嗜好に変化があらわれた人がいらっしゃいました。体と心にやさしい選択を続けると、自然と生活が整うのかもしれません。
大切なのは、自分の体調と気持ちに寄り添うこと。体質改善したいという前向きな気持ちが芽生えたのに、ストイックになるあまり挫折するのはもったいない! ストレスを抱えることのないように、常に自分と相談しながら健康法に挑戦してくださいね。