菓子に対象年齢が記載されていない理由。市販の菓子は何歳が食べることを想定して製造されているのか

ピクニックで菓子を食べる親子
やさしい暮らし

娘の離乳食が始まる頃、いろんなベビーフードの食品表示を確認しました。どの商品にも「生後6ヶ月から」「1歳未満には与えないようにしましょう」などの表記がありました。しかし、幼児が食べるような子ども向けの菓子には年齢についての記載がない商品がほとんど。

なぜ菓子には対象年齢の注意書きがないのか、菓子メーカーさんは何歳が食べることを想定して製造しているのか……? 菓子メーカーさんに問い合わせた結果を踏まえて記事にしました。

菓子は嗜好品なので対象年齢を表示していないケースが多い

スプーンとフォークの形をしたクッキー

付録におもちゃがあるような菓子には対象年齢が記載されていますが、市販されている菓子の多くには対象年齢が定められていません。率直に「なぜ菓子には対象年齢が表示されていないのか」を菓子メーカーさんに問い合わせたところ、「菓子は嗜好品なので、親御さんの判断で」という回答が多かったです。歯が生え揃い咀嚼に問題がないなら少量から試してOKという見解のようです。

乳幼児向けの菓子に対象年齢が表示されているということは、「年齢の記載がないものは乳幼児対象外ということですか?」という問いには明確なご回答をいただけませんでした。あくまで嗜好品なので判断は消費者に委ねられているようです。

粒状など誤嚥が心配な菓子には注意喚起が表示されている

ギャンディーを食べる女の子

菓子のなかでも、キャンディなど誤嚥が心配な形状のものには注意喚起の文章を記載するようにしているそうです。わたし個人としては、菓子の低年齢化を心配しています。誤嚥の観点だけでなく、栄養面を配慮して「○歳以上」といった表示をすべての菓子にしてほしいと考えていますが、現実は難しいようです。

しかし、粒状の菓子でなくても、商品に年齢対象を記載している菓子メーカーさんもありました。全ての商品ではありませんが、その菓子メーカーさんの商品には対象年齢が表記されている商品が多い。売れ筋商品に対して対象年齢が示されているのは選択の基準になります。詳細を確認すると、菓子の多くは「3歳頃から」「4歳頃から」を目安に製造されていることが推測できました。

菓子選びには「親の判断」が重要ポイント

お菓子を食べる二人の女の子

菓子は嗜好品なので、食べるか否かは消費者に判断が委ねられている現状。しかし、子どもに正しい判断を求めるのは難しいことです。ご家庭によって判断基準は異なりますが、やはり親の判断がカギを握るのです。乳幼児向けの菓子の原材料を見ると体にやさしい商品が多いですが、市販されている菓子には食品添加物や人工甘味料が使われるものが多いです。

乳幼児向け菓子を卒業し、小学生になったらから大人と同じように菓子を食べる。小学生になった瞬間すべてを解禁することに、どうしても疑問を抱いてしまうのです。小学生に限らず、最近は未就学児でもスナック菓子を毎日のように食べる子が多い。そのさじ加減は周囲の大人、とくに親にかかっているのです。

菓子を購入する前に食品表示を確認

お菓子を食べる小さな子ども

子どもを授かったとき、ほとんどの親は「とにかく元気に生まれてきてほしい……!」と願っていたと思います。子どもが成長するとつい忘れてしまいがちですが、妊娠した頃の願いは現在も続いている人が多いでしょう。何歳になってもわが子には元気でいてほしい。だからこそ、子どもが口にする食べ物にも意識を向けるべきだと考えます。

体は食べたもので作られます。子どもが欲しがるから、子どもが騒ぐから菓子をあげる。その選択は正しいのでしょうか? 子どもに与えている菓子が何から作られているのか把握していますか? 得体の知れないものを体に入れるのは怖いことだと思います。しかし、菓子に姿を変えた瞬間、未知の物質でも簡単に口に入れてしまうのです。美味しそうな見た目だけでなく、購入する前に食品表示を確認することをおすすめします。

菓子は悪ではない! 菓子と上手につき合おう

海辺ピクニックでお菓子を食べる親子

わたしは菓子の低年齢化を心配していますが、菓子の存在を否定しているわけではありません。菓子は人の心を元気にしたり癒やしてくれたり、普段の食事では得られない感覚を与えてくれます。最近では、体にやさしい素材でつくる菓子も増えてきました。わたしも外出先ではスイーツを楽しむことがあります。そのご褒美のおかげでツラいことを乗り越えられることがある。娘もイベントのときは菓子を楽しんでいます。

ただし、菓子は嗜好品ということを忘れてはいけません。必要な栄養を摂ることが目的ではなく、あくまで楽しむ程度にとどめておく。毎日菓子をお腹いっぱい食べていれば、体調不良の原因になります。とくに成長期の子どもは、食べものの影響を大きく受けます。わたしは「菓子は良質なものを少しだけ」を心がけています。菓子を食べるときは、食生活のバランスを考えながら楽しんでくださいね。

おすすめ! 体にやさしい菓子5選

【代引き・同梱不可】有機おかき ねぎ味噌 50g 6袋セット 15540

南條 ゆみ

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

プロフィール
<

わたし愛用品

関連記事一覧