湯シャン実践者が語る! 湯シャンに失敗しそうな人の6つの特徴
わたし自身が湯シャンに取り組んで感じたこと、周囲の湯シャン実践者と情報共有して見えてきたこと。そのなかで、「湯シャンに失敗するかもしれない」という人の共通点が出てきました。今回は、湯シャンが難航するかもしれない人の6つの特徴をピックアップします。
この6つの特徴に該当したからといって、湯シャンを諦める必要はありません。でも、湯シャン開始前の参考になったらうれしいです。湯シャンが上手くいかないときの原因究明にも役に立てればと思います。
①ワックス等の整髪料は湯シャンで落とせない!?
湯シャンではシャンプー類に頼らずにヘアケアを行います。頭皮から出てくる皮脂や汗によって肌を潤わせ、自然な力でキューティクルを維持することを目指します。そのため、必要以上に皮脂や汗を取り除くのはNG。だから、シャンプー類は使いません。
ワックス等の整髪剤を使用していると、どうしてもシャンプーが必要になってきます。整髪剤には合成界面活性剤をはじめ多種多様な化学物質が含まれているためです。湯だけのシャンプーでは落とすことができず、頭皮や毛髪にダメージを与えてしまいます。
わたしは、ワックスの代わりにワセリンやニガリを使っています。ワックスほど強力ではありませんが、ちょっと整えたいときにはワセリンやニガリで十分です。もし、ワックスを使用する必要があるときは、合成界面活性剤が含まれるシャンプーではなく、石けんで落とします。
②ヘアカラーで毛髪力が弱い人の湯シャンは厳しい!?
ヘアカラーしているだけでなく、ブリーチをしている、さらにパーマを重ねている、毎日アイロンでヘアセットしている……毛髪や地肌にダメージを与える行為をしている人は湯シャンがツラい傾向があります。
キューティクルや頭皮の環境が良くない場合は、湯シャンによる変化に対応できない場合も……。湯シャンの場合はトリートメント等も使用しません。なかには、毛髪がバリバリになったり、絡まったりする人もいるそうです。いきなり湯シャンに切り替えるのではなく、毛髪や頭皮の環境を整えるところから始めましょう!
③化学物質に触れる機会が多い人は湯シャンが難しい!?
シャンプー類を使わずに毛髪や頭皮の汚れを落とすなど、わたしが勧めるシンプルケアが難しい方もいらっしゃると思います。毎日しっかりヘアセットをする必要がある、髪を頻繁に染めている、仕事で化学物質と密接に関わる……そんな方は湯だけで汚れを落とせないケースも多いです。むしろ、きちんと化学物質を落とすことを優先すべきかもしれません。
そんな方は、肌にやさしいアイテムに切り替えるところから始めてみませんか? たとえば、石けん成分で作られたシャンプーを選んだり、リンスの代わりにクエン酸を活用したり、毛髪や地肌に休ませる日を作ったり、休日だけ湯シャンに挑戦したり、シャンプーを使う頻度を減らしたり。できるところから始めてくださいね。
④湯シャンの前にブラッシングをしないと汚れが落ちづらい!?
湯だけで汚れを落とすためには、ちょっとしたコツがあります。それが、湯シャン前に行う毛髪が乾いた状態でのブラッシングです。頭皮が心地よく感じる程度の強さで、頭をまんべんなくブラシでときます。上から下だけでなく、下から上へ髪の流れに逆らってブラッシング。頭皮の汚れを浮かせておけば、湯シャンでも汚れを落としやすいのです。
ブラシの選び方は好みですが、わたしはプラスチック製を使っています。プラスチック製は静電気の面で心配でしたが、自然素材のブラシよりも圧倒的にお手入れが楽! 湯シャン前の汚れた毛髪に使うので、ブラシには汚れが付きやすい……。自然素材のブラシは、汚れを落とすのに手間と時間がかかりますが、プラスチック製なら気軽に水洗いできます。体へのやさしさを考慮しつつ、使い勝手の良いブラシを選んでくださいね。
⑤熱い湯で洗いすぎている人は湯シャンを見直すべし!
37℃以上の湯には石けんと同等の洗浄力があるという声もありますが、それでは物足りない人も少なくありません。シャワーの温度は40℃以上のほうが気持ちいいと感じる人は多いのです。しかし、頭皮を洗いすぎると、頭皮は乾燥し薄くなっていきます。もちろん、爪を立てて洗髪するのもNGです。
わが家では、家族みんなが納得できるラインとして40℃に設定しています。体温を上げるメリットも知っているので、ときどき湯舟でゆっくり浸かることもあります。毛髪や地肌への刺激を抑えることを目指しつつ、神経質になりすぎずに快適な温度を探っていきましょう♪
⑥食生活が悪いと頭皮がベトつき湯シャンに挫折!?
食生活をはじめとした生活習慣が乱れている人は、湯シャンがトラブルを招くことも……。脂っこい食事を好む人の頭皮はベタベタしているため、湯シャンをしてもベタベタ感が残る場合があります。その結果、湯シャンだけでは物足りなくなり、シャンプー類に頼ることになってしまうのです。
頭皮の匂いなども生活習慣が関わっているので、まずは体にやさしい食事から始めてください。新しい健康法に取り組む前に、やっておくべきことがあるのです。自分の暮らしを見つめ直すところから湯シャンは始まります。
湯シャンは毛髪や頭皮はもちろん、体にもいい
スパっとシャンプー類を潔く断ったほうが、湯シャンの効果は体感しやすいと考えます。しかし、ライフスタイル、体質、環境など人それぞれなので、自分のペースで進めてほしいと思います。肌にやさしいシャンプーを使う、シャンブーの使用量を減らしてみる、休日だけ湯シャンにする、など少しずつ取り組む方法もあります。
アトピー性皮膚炎など皮膚疾患を抱えている方は、湯シャンに理解のある医師に相談すると安心です。シャンプーやトリートメントをやめると、多くの女性は肌の状態が良くなるそうです。シャンプーに含まれる合成界面活性剤などが顔に垂れてこないからです。わたし自身、背中の湿疹が軽減した経験があります。湯シャンにはメリットがたくさんあります。ぜひ、湯シャンに挑戦してみてくださいね。