ポストハーベスト農薬は危険! 無視できない毒性や発がん性から身を守る

いろんな農作物(野菜や果物)
やさしい暮らし

わが家では、野菜や果物を購入するときは国産を選ぶようにしています。その理由は外国産の農作物には「ポストハーベスト農薬」の心配があるからです。

ポストハーベスト農薬とは、収穫した(ハーベスト)後(ポスト)に使われる防腐剤や防かび剤のこと。外国産の農作物を輸出する際、輸送中に腐らせないために使用します。今回は、ポストハーベスト農薬の危険性について説明します。

ポストハーベスト農薬が危険な理由

絶望する女性

農作物の品質を守るためのポストハーベスト農薬。カビが生えた農作物を食べて食中毒を発症したら大変です。ポストハーベスト農薬は、農作物の商品価値を下げないため、食中毒などから人を守るために使われています。しかし、メリットだけでなく次のような危険性があるのです。

・通常の畑で使われる農薬よりも濃度が高い
・農薬は表面に付着するだけでなく、皮の中まで浸透する
・農薬に毒性や発がん性がある
・残留農薬によって環境が汚染される

農薬のなかには、神経に作用して虫を殺す殺虫剤があります。人体に影響のない濃度で使用することが大前提ですが、虫を殺すほどの農薬です。人間にも何らかの影響があると考えるのは、ごく一般的な感覚ではないでしょうか。


実際、ポストハーベスト農薬は、頭痛、めまい、下痢、腹痛、免疫力の低下などを引き起こすそうです。とくにアレルギー体質の子どもは残留農に敏感で、アレルギー反応を起こしやすいと考えられています。体だけでなく知能や情緒面の発達への影響も懸念されているそうです。

危険度UP…ポストハーベスト農薬が育ち盛りの子どもに与える影響

お菓子を食べる二人の女の子

国の規制をクリアしているにも関わらず話題にあがるポストハーベスト農薬。とくに子どもの食事には注意が必要と訴える人は大勢います。子どもは体のサイズの割に腸が長く、腸で吸収した物質の影響を受けやすいと考えられているからです。育ち盛りの子どもの体では、細胞分裂が活発に行われています。子ども時代に受けた影響が数年後に現れる可能性は否定できません。

国産農作物を選んでポストハーベスト農薬対策

色とりどりの野菜や果物

添加物や放射能など食の問題は複雑です。だから「国産=安全」と簡単に言い切れませんが、ポストハーベスト農薬に関していえば国産食材を選ぶことで対策できます。日本では、収穫後の農作物に対する農薬の散布は禁止されています。購入する際は、原産国を確認する習慣をつけましょう。

畜産業にも及ぶポストハーベスト農薬の危険性

ポストハーベスと農薬の心配がすくないPHFの卵

ポストハーベスト農薬は、農作物だけでなく畜産物への悪影響も……。家畜の飼料の原料が外国産の場合があるからです。農薬を口にした鶏や、その鶏が産んだ卵にも農薬が残留すると考えられています。こんなふうに、農作物に使用された農薬はほかの動物へ広がっていきます。ポストハーベスト農薬は動物にとっても危険なのです。

畜産物のなかには「PHF」と記載されているものがあります。PHFは、「ポストハーベストフリー」を意味しており、ポストハーベスト農薬不使用の飼料で家畜を育てている証です。健やかな暮らしには良質なタンパク質が欠かせません。ぜひPHFの商品を探してみてくださいね。

危険なポストハーベスト農薬を避けよう

野菜ブーケ

ポストハーベスト農薬は丁寧に洗って減らすことはできます。でも、ポストハーベスト農薬は分解されにくく、完全に取り除くことが難しい。さらに、皮だけでなく農作物に残留している可能性があります。洗えばOKという簡単な問題ではないのです。

自分で農作物を選ぶのが難しい場合は、信頼できるお店を見つけるのも手段のひとつです。わたしは、食品宅配サービスを活用しています。スーパーでの買い物が負担だったり、品揃えが不安だったりする場合は、自分の価値観に合うサービスを活用するのがおすすめ。ぜひご検討くださいね。


南條 ゆみ

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

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