【体験談】小児弱視の通院・治療、おうちでの目のトレーニング(3歳~5歳)

小児弱視用治療用眼鏡をかける女の子
やさしい暮らし

娘は左目の視力が少し弱い。でも、幸い娘は超早期発見と言っていただいて(お気遣いかもしれませんが)お医者さんや眼鏡屋さんに褒めていただいてありがたかったです。今回は小児弱視の通院・治療について紹介します。

※症状には個人差がございます。この記事は娘の治療通院体験談をベースに執筆しています。

小児弱視を早期発見! 視力検査が治療への第一歩

娘の小児弱視は3歳児健診で発覚しました。当時、わたしの住んでいる地域では3歳児健診の視力検査は家庭で行う形式でした。娘に片目ずつ隠してイラストを見せて視力をチェック。娘の様子が左右の目で異なったので3歳児健診で申告し、眼科受診について質問しました。小児弱視は早期発見が大切だそうです。子どもの目に少しでも違和感があったら、ぜひ小児眼科に入ってくださいね。

治療用メガネを購入。小児弱視の治療開始

小児弱視・矯正用眼鏡をかける女の子

小児眼科で視力検査が完了。後日、小児眼科で処方された通りのメガネをメガネ屋さんに作っていただきます。子どもの見え方に合わせるのはもちろん、顔のサイズ、左右の目の距離に合わせたメガネを作ります。

子どもメガネ専門店ではいろんなメガネが並んでいました。Vivienne Westwood、JILLSTUART、mezzo piano、NIKE、CONVERSE、FILAなどの名だたるブランドが子どもメガネを販売していて驚きました。そして話題の子どもメガネ人気ブランド「オモドック」を発見。しかし、人気が故に壊れたときに修理に時間がかかる場合があるとか……初めて知る子どもメガネの世界です。

丈夫でメンテナンスしやすい子どもメガネ「トマトグラッシーズ」

クルージングを楽しむ子ども

娘のメガネに選んだ「トマトグラッシーズ」のメガネは外れにくく壊れにくい。フレームに使用されている素材は耐久性が高いだけでなく、非毒性材料を使用しているので安心です。0歳から着用できる幅広いサイズ展開なのでファーストメガネに選ぶ親御さんは多いです。メガネ着用を嫌がる子どもが多いなかで、娘は基本常時着用してくれていて助かっています。

子ども眼鏡の代金は1万円くらいかな? 思っていたら……フレームだけで2万超えする場合も。さらにレンズ代を入れると4万円。レンズのグレードを上げると5万弱まで高くなります。さらに、レンズのランク次第で金額はもっとUPします。左右異なる視力に合わせつつ、乱視の調整なども細かくオーダーメイド。オシャレが目的ではなく治療用の高い精度で作られています。必要な出費とはいえ家計の負担になるため、地域の助成はありがたいです。

目のトレーニング「アイパッチ」で視神経を育てる

小児弱視の治療にアイパッチトレーニング

メガネの着用に慣れてきた頃、次のステップに進むことになりました。「アイパッチ」による目のトレーニングです。健康なほうの目を覆い、視力の弱い目だけを使って見る時間をつくります。繰り返しトレーニングを続け、視力の弱い目をの視神経発達を促します。娘の場合は左目の視力が弱かったので、右目を隠して左目だけで物を見るトレーニングです。

初めてのアイパッチは可愛い模様のタイプを使用。トレーニングがスムーズに進むようになったらお手頃価格の無地タイプに変えました。昔は無地タイプしか販売されてなかったそうですが、最近はキャラクター柄など子どもの心を掴むための工夫がされているようです。

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治療開始1年半後の小児弱視経過

海辺で遊ぶ女の子

娘の目は左右で視力差があり、3歳の頃から治療を開始。それから1年半が経過し娘は4歳に。外でたっぷり遊んだ日は私の体力がついていかず、娘の目のアイパッチトレーニングまで手が回らなくて……うまくいかず悩んだこともありました。

そんなタイミングで小児眼科での診察、視力が下がっていたらどうしようと不安を抱えながら病院へ行きました。しかし、わたしにとって喜ばしい検査結果が出ました。



<治療開始時の検査結果>
裸眼視力  右:0.7  左:0.4
矯正視力  右:1.0  左:0.5

<治療開始1年6ヶ月後の検査結果>
裸眼視力  右:1.2  左:0.7
矯正視力  右:1.2  左:1.2

治療開始時はメガネをかけても左目はあまり見え方が改善しなかったですが、今はメガネをかけていればしっかり見えているということです。目のアイパッチトレーニングで視神経が活発になってきました。娘はよく頑張った!! まだまだ成長期だから油断はできませんが、成長期だからこそ伸びしろがあると信じて全力でサポートしていきます。

今後の治療方針。小児弱視の治療はまだまだ続く

オーストラリアの海と橋

医師に「最近、毎日アイパッチトレーニングできてない」と正直に話すと「両目、矯正視力は1.2出ているけど成長期なのでトレーニングはしてほしい」「毎日が難しいなら、週に何回かでも大丈夫そう」と言ってもらえました。頻度を落としてアイパッチトレーニングを継続。しかし、その数ヶ月後の5歳を迎えた頃に「視力が安定してきたので、もうアイパッチトレーニングしなくていい」とおっしゃっていただけました。

治療の道のりは長く、きっと成長期が終わるまでは続きます。アイパッチは卒業しましたが、また必要になるタイミングがあるかもしれません。いいことばかりではないだろうし、気長に取り組んでいきます。今後も記録を残すのでよかったらお付き合いいただけるとうれしいです。これからも娘に寄り添って治療を進めていきます


南條 ゆみ

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

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