【蒸籠離乳食】温め時間は15分! 蒸籠(せいろ)で離乳食を作る8つのポイント

娘を出産し、離乳食が始まる頃。できるだけ体にやさしい離乳食を作りたいな。と考えました。毎回作りたてを用意できたらいいけれど、体力的にも時間的にも厳しい。だからといって、作り置きの温めに電子レンジは使いたくない。いろんな方法を検討した結果、わたしが選んだのは「蒸籠」でした。
※わたしの体験をベースに執筆しています。蒸籠の取り扱い説明書をお読みになったうえで参考程度にご覧ください。
①蒸籠のサイズは外径24cmがオススメ!
初めて使った蒸籠は、外径21cm(内径18cm)のサイズでした。2段あるので、米とおかずを一緒に温められて便利! と思ったのですが、見た目から想像していたよりも、食材が入らないことに気がつきました。蒸籠を購入するときは、外径と内径の差に注意してくださいね。
わたしが離乳食期から現在まで愛用しているのが外径24cm(内径21cm)の蒸籠です。小さい器を並べられるサイズ感。食パンも余裕を持って入れられるし、肉まんなどの温めにも使いやすいです。
②高さ5cmまでの器を蒸籠に入れて温める
離乳食期は忙しくて余裕がありませんでした。だからこそ、蒸籠で温めてそのまま食卓に並べられたらいいな。と試行錯誤は続きました。そこで、耐熱性がある食器を離乳食用に用意しました。
仕切りがないノーマルな食器と、仕切りがある食器があると便利。米や1種類のおかずを温めたいときは仕切りがない食器が使いやすいです。仕切りがある食器を使えば、ワンプレートで複数のおかずを温められます。高さがあると汁気が混ざる心配も減ります。
食器におかずを入れて蒸籠に器ごと入れて温め開始。温めたあとは、蒸籠を湯から降ろし、冷めるのを待って食卓へ。2段あるので、冷やご飯を一緒に温めたり、親のぶんを温めたり。そのときも、冷やご飯を高さ5cmの食器に盛って蒸籠で温めると、そのまま食卓に並べることができます。
③離乳食の温め時間は約15分で様子を見る
温め時間に迷ったら15分くらいで様子を見てください。15分あれば、だいたいの食品が温まります。もっと温めたいなら延長すればOK。ちょっとくらい温めすぎても大きな問題になったことはありませんでした。肉類がちょっと固くなった程度で済みました。
食パンなどの柔らかいものは、2分くらいの温めでOKな場合もあります。また、食器におかずを入れず、直接蒸籠に食材を並べる場合は温め時間にご注意ください。わが家の離乳食では、耐熱性の食器に食品を入れて蒸籠で温めています。
④冷凍食品も蒸籠15分でだいたい解凍される
冷凍しておいたスティック野菜、お弁当作りに活躍する冷凍食品も15分あればだいたい解凍されます。心配なら、子どもが食べる前に大人が食べてみてください。心配なときは温め時間を延長すればOK。
一方、“冷凍”の「ご飯」の解凍はかなり時間がかかります。“冷蔵”したご飯を温めることはありますが、“冷凍”したご飯を温めたいときは電子レンジを使います。わが家では、ご飯は“冷蔵”で日持ちするうちに食べきるように心がけています。大きめの冷凍食品の温めには磁性鍋を使ったほうが良さそうです。
⑤離乳食の温めが終わったら、冷ますことを忘れずに
蒸籠で15分温めた食品は熱々です。食品だけでなく、蒸籠の中に入れていた食器も熱い。火傷にはお気をつけください。蒸籠はヘルシーで便利な調理器具ではありますが、たくさんの湯を使いますので、小さな子どもがいる家庭ではとくに注意が必要です。
わが家もベビーゲートでキッチンに入れないように工夫していました。触れても火傷しない程度まで料理が冷めてから食卓に並べると安心です。一般のベビーゲートでは高さが足りなくなったときは、高さのある猫用のゲートを設置していました。
⑥離乳食作りを時短したいときは、蒸籠の湯はケトルで温める
子育て中、1分1秒も無駄にしたくない! そんな瞬間はよくあります。そんなときに、蒸籠のために鍋たっぷりの湯を用意するのが負担に感じるかもしれません。わたしは使っていない電気ケトルの存在を思い出し、蒸籠のために湯を沸かしていました。
電子レンジを使いたくないから蒸籠を使っているのに、電気ケトルはいいのか……と思ったのですが、逃げ道も必要だと思います。負担が大きすぎると続きません。子どもの成長につれて慌てることが減り、今では離乳食期のように電気ケトルは使っていません。
でも、今でもときどき給湯器の力を借りています。水道の蛇口から温かい水を出して蒸籠に使うと時短できるからです。さらに鍋に蓋をすれば早く沸騰します。蓋を使うときは吹きこぼしに注意してくださいね。
⑦湯の部分を有効活用して時短でエコに
温めに使えるのは蒸籠部分だけではありません。湯の部分も同時に使うことができます。レトルト食品、パックご飯の温めに使えるんです。1つの調理器具で複数の食品を温められます。
ときどき、うどんやパスタを湯でているレシピを見かけますが、個人的にはオススメしません。蒸籠は竹や木など自然素材でできています。蒸籠を使っていると、竹や木の色が湯に落ちていきます。蒸籠を使った後の湯は少し緑っぽくなりました。
とくに新品の蒸籠は心配ですが、しばらく使っている蒸籠でも成分が湯に出ているようです。それが気にならなければうどんやパスタに使っても良いかもしれませんが、わたしはレトルト食品など密封された食品の温めに使っています。
⑧蒸籠の湯量に注意する
蒸籠の湯がゼロになると、鍋底が焦げてしまうので湯が不足しないように気をつけて。取り扱い説明書通り鍋にたっぷり湯を入れている状態なら、そんなにこまめに湯を足す必要はありません。15分1回だけの使用ではなく、何度も温めに使いたいときは湯を足しながら使います。
何度か使っているうちに、温め時間や湯を足すタイミングが掴めてきます。便利で健康的な調理器具ですが、使い方を守ってご利用くださいね。
蒸籠が使わない離乳食法も考えておく
毎日蒸籠を使って離乳食を作れたら理想ですが、その日その時の状況で難しい場面もあります。そんなときは完璧を目指さずに電子レンジを使いつつ、コツコツ乗り切ってほしいです。わたし自身、一人で家事育児は大変で精神的にも苦しい時期がありました。あまり思い詰めずに取り組んでくださいね。
最近では、電子レンジの電磁波対策に「磁性鍋」が人気です。わたしも愛用していて、電子レンジの温めに活用しています。いろんな選択肢があるので、調べて視野を広くもって! 離乳食期、少しでも楽しく過ごせますように。
※わたしの体験をベースに執筆しています。蒸籠の取り扱い説明書をお読みになったうえで参考程度にご覧ください。