なぜ“脱保湿”推奨者はワセリンを使うのか? ワセリンを使う5つのメリット
脱保湿や肌断食を推奨している人には「ワセリン」を使用している人が多い。わたしも化粧水や乳液を使わずに、基本的にはワセリンしか使用していません。自然由来のオイルがたくさん販売されているのに、なぜワセリンを選ぶのか? 今回はワセリンを使用するメリットを説明します。
メリット① 界面活性剤を含まず安全安心
化粧水、乳液、美容液などのほとんどに「界面活性剤」が使われています。界面活性剤は肌のバリア機能を壊し浸透するため、使用すればするほど肌を乾燥させて老化させると考えられています。界面活性剤の影響を受けずにスキンケアしたいならワセリンがおすすめです。
ワセリンは石油を蒸留した天然素材。石油と聞くと危険と感じるかもしれませんが、医薬品としての安定性も高いそうです。ワセリンの成分は副作用の症状が少なく、ほかの化粧品と一緒に使っても化学反応を起こしにくいのもポイントです♪
メリット② 酸化しにくく、毛穴に詰まっても変色しづらい
石油の残留成分を精製して作られるワセリン。純度の高いワセリンは酸化しにくく、酸化するまでに数年かかるそうです。一方、自然由来のオイル(オリーブオイル、ホホバオイル、馬油など)は、1日で酸化が始まります。酸化すると茶色くなるため、使用を続けるうちに顔色がくすむと考えられています。
自然由来のオイルは、界面活性剤を含まないので一般的な化粧品よりは肌にやさしい。でも、時間が経過すると酸化するため肌の負担になるのです。オイルが毛穴や角層の亀裂に侵入すると炎症を起こす可能性があります。わたしがオイルを使うのはヘアケアのときだけです。
メリット③ 雑菌や化学物質から守ってくれる
脱保湿に挑戦中の不安定な肌を守るのにワセリンはピッタリ。肌をラップのように覆うことができるので、肌に雑菌などが侵入しづらくなります。外界からの刺激を軽減できるのは敏感肌さんにとって大きなメリットです。
リップメイクの下地としてワセリンを唇に塗れば、口紅などに含まれる界面活性剤の害から唇を守ることができます。化学物質が直接触れたくない箇所に塗ったり、マスクの摩擦が気になる箇所に塗ったりすることで、いろんな刺激を肌から遠ざけられるのです。
メリット④ 肌を守りつつ、肌の保湿機能を育む
ワセリンの保湿へのアプローチは、ほかの化粧品とは異なります。ワセリンには皮膚にしみこみにくいという特徴がありますが、一般的な化粧品は肌のバリア機能を破壊して浸透します。自然由来のオイルも肌に浸透するものがほとんどです。
ワセリンは、皮膚を保護することで水分を逃さないようにします。皮膚にしみこまないため、肌がもつ保湿機能の邪魔をしません。肌の保湿機能を怠けさせることなく、自ら潤う力を育むためにもワセリンを使用すると良さそうです。
メリット⑤ ワセリンは汎用性が高くて役に立つ
ワセリンは保湿だけでなく、クレンジングやヘアワックスに代用できる優れものです。ワセリンを持っているだけで、いろんな場面で活用できてとても便利。わたしはハンドクリームもワセリンで代用していて、身の回りの化粧品の数がかなり減りました。
クレンジング剤、ヘアワックス、ハンドクリームなどの多くに界面活性剤が入っています。界面活性剤を避けるためにも、いろんな化粧品をワセリンに置き換えてみてくださいね。
脱保湿中、ワセリンの使い過ぎに要注意
ワセリンが肌にやさしいとはいえ、使い過ぎは良くありません。脱保湿は「保湿剤に頼らないスキンケア」を目指すことなので、できるならワセリンを使わずに済むほうがいいのです。ワセリンをつけるときは最小限の利用に留めてくださいね。使うときはほんの少しの量で十分です。ベタベタテカテカするときは塗りすぎかもしれません。
肌が痒い、チクチク痛い……そんなときのお助けアイテムとしてワセリンを活用してくださいね。脱保湿中は肌トラブルが起こることもあるので、ワセリンを使って乗りきってほしいです。
脱保湿中の敏感肌にはワセリンがおすすめ
脱保湿中は、保湿剤を使わないので肌が乾燥することもあります。肌がツラいときはワセリンを塗ることで、外部からの刺激から肌を守ることができます。しかし、ワセリンが合わない人もいます。たとえば、脂溶性肌の人やニキビで悩んでいる人です。ワセリンを塗るとベタついてしまい悪化することもあります。
肌の状態、症状によってワセリンが不向きな場合もあるため、肌を観察しながら使うようにしてくださいね。皮膚系の疾患がある方は、信頼できる医師に相談したほうが安心です。化学物質が配合されているワセリン商品があるため、何も混ぜられていない純粋なワセリンかチェックして使用してくださいね。