歯磨き粉には危険な化学物質が!? 塩とニガリで歯磨きすれば安心です

歯磨き粉の代わりに塩とニガリ
にがり

現在、わたしは歯を磨くときに塩とニガリを使用しています。歯磨き粉を使わずにデンタルケアを開始したとき「歯磨き粉をやめて大丈夫かな?」という不安がありました。しかし、今ではすごく快適に過ごしています。今回は、市販歯磨き粉の危険性を経皮毒の観点から説明します。

昔は塩で歯を磨くのが常識だったという情報

塩と花

現在、歯を磨くときに市販の歯磨き粉を使用する人がほとんどだと思います。しかし、江戸時代では塩で歯を磨くのが当たり前だったそうです。時代劇では塩で歯を磨く様子が描かれたり、中国の医学書「本草綱目」では塩は歯を硬くすると記されていたり。塩は歯のケアに使われていた歴史があるようです。歯磨き粉を使うのは近年生まれた文化なのかもしれません。

市販歯磨き粉に含まれる化学物質の危険性

歯磨きをしている女性

江戸時代の人が塩で歯磨きしていたとしても、市販歯磨き粉のほうが高い効果を期待できると思っている人もいるでしょう。歯周病予防、ホワイトニング効果……いろんな機能をもった歯磨き粉が販売されているのは事実です。

しかし、安全性という切り口で歯磨き粉を調べると、歯磨き粉にはメリットを上回るデメリットがありました。たとえば、歯磨き粉の材料として使われている「ラウリル硫酸Na」は細胞を死滅させたり、精子数を減少させたりする疑いがあるそうです。ラウリル硫酸Naに限らず、歯磨き粉にはたくさんの化学物質が使われています。

歯磨き粉に含まれる化学物質は体への影響力が高い

歯磨き中の女性が振り返った瞬間

歯磨き粉に含まれる化学物質濃度は、食品よりも高いといわれています。物質が体に入る経路は、①食べ物や水を介して入る経口吸収ルート②空気を介して吸い込む経鼻吸入ルート③皮膚から入り込む経皮吸収ルートの3つがあると考えられています。

歯磨き粉使用中は、口粘膜からの経皮吸収、微量でも飲み込んでしまえば経口吸収も行われます。粘膜状の口内は皮膚の13倍も毒物の吸収率が高いそうです。丁寧に歯を磨いている人ほど歯磨き粉による化学物質の影響が大きい。歯みがきの回数が多い人や1回の歯磨きの時間が長い人はとくに気をつけましょう。

表示よりも多い数の化学物質が使われている可能性

歯磨き中の女性

歯磨き粉の多くには、PG(プロピレングリコール)が使われています。PGは保湿剤として使用されています。しかし、PGにはさまざまな成分を体内へと運び込むトランスポーター(運び屋)の作用があるため健康被害が心配されています。製品に含まれる合成着色料や合成保存料などの化学物質が、体内に運び込まれる可能性があるからです。

歯磨き粉には色や味をよくするために合成着色料合成甘味料が使われています。そのほか、香りをよくする合成香料など歯磨き粉には化学物質がたっぷり。どんな香料を使っているのか気になるところですが、多くの歯磨き粉メーカーは香料の詳細を公開していません。公開できないような化学物質を使っているのか……? 消費者の立場として不信感を抱くのは当たり前ではないでしょうか。

経皮吸収による毒は排出されづらい

海の前に立つ女性の腹部

経口吸収(口を通って体内に入る)の場合、肝臓がもつ毒素を体外へ排出する働きによりデトックスできます。しかし、肝機能が弱っている人体が未熟な小さな子どもは、大人よりも化学物質が残ってしまうそうです。たとえ健康な大人であっても、毒素の100%を排出することはできません。化学物質の影響は避けられないといえるでしょう。

さらに、経皮吸収(皮膚を通して体内に入る)の場合、嘔吐や下痢でデトックスできる経口吸収、くしゃみや鼻水で排出できる経鼻吸収に比べて毒素を体外に排出しづらい。経口吸収と違い肝臓を経由してすることが少ないため毒素を排出するのが難しいのです。口に入れるものだけでなく、肌や粘膜に触れるものは慎重に選びましょう。

なぜ化学物質が含まれる歯磨き粉が製造されているのか

歯ブラシなどのデンタルケア商品

歯磨き粉メーカーは「国で認められた成分のみを使っている」という考えのもと安全性を主張しています。化学物質は必要最低限の量しか使用していないそうですが、少量でも毎日摂取し続けると危険ではないでしょうか? また、化学物質単体の場合は安全であったとしても、複数の化学物質を同時に体に入れることへの安全性は不透明ということを忘れてはいけません。

わたしたち人間が安価で利便性が高い商品を求めていることも問題です。消費者が体にやさしい商品を選ぶようになれば、歯磨き粉メーカーが商品開発の方針を変える可能性が生まれます。歯磨き粉は毎日に使用するものです。生涯使い続けると体にどんな影響があるのか、真剣に考える必要があります。

脱歯磨き粉! 塩とニガリがあればデンタルケアは可能

塩とニガリで歯磨き

そもそも歯の汚れは歯ブラシと水だけでも十分落とせるそうです。何を使って磨くかよりも丁寧に磨くことが大切といわれています。力を入れすぎず歯をやさしく磨くと良いそうです。それだけでは心配な人は自然海塩を使いましょう。塩には殺菌作用があるため口内の清潔を保ちます。塩は食品なので飲み込んでしまっても大丈夫。

塩をそのまま使うのに抵抗がある人は、高濃度の塩水でうがいをしてからブラッシングをする方法がおすすめです。そのほか、指に塩をつけて歯茎をマッサージしたり、歯ブラシにニガリを1滴垂らして歯磨きしたり、いろんな方法があります。ぜひご自分で心地よい方法を探してみてくださいね。塩やニガリを使うことで歯茎の血行がよくなり、口内炎や歯周病予防にも役立ちますよ。

参考文献

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南條 ゆみ

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

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