“体を温める食材”の選び方とは? 秋冬は食生活改善で冷えを乗り切ろう

色とりどりの野菜や果物
やさしい暮らし

食べ物には、体を「温める食材」「冷やす食材」があるのをご存じですか? 秋や冬になると、冷えがつらくなる。ついつい暖房を強くして厚着してしまう。そんな人は、食生活改善がおすすめです。とくに、季節に関係なく手足が冷たい、平熱が35度台、頭痛や肩こりが重い、体力がなくて疲れやすい。なんて人は今日から食材で体を温めましょう♪

小麦食品やスイーツなど、体を冷やす食べ物を避けよう!

体を温めることも大切ですが、体を冷やす食材をとり入れないことも忘れてはいけません。せっかく体を温めても効果が出ないからです。

体を冷やす食材には、白砂糖を使ったスイーツ、冷たい飲み物、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、小麦を原料としている食品、人工的に作られたマヨネーズやケチャップなどの調味料があります。あなたが好きな食べ物は含まれますか? 嗜好品の多くが体を冷やす食材なので、すべてを断つのは難しいかもしれません。

わが家には牛乳を置いていませんし、小麦もできるだけ控えて暮らしています。調味料は基本の「さしすせそ」を使いますが、白砂糖は使わず黒糖や蜂蜜で代用しています。こんなふうに、少しずつできるところから取り組んでみてくださいね。

体を温める食材の選ぶポイント

どんな食材が体を温めてくれるのか? 体を温める食材と聞くと生姜が有名ですが、ほかにもいろいろあるんです。コツさえ押さえれば買い物のとき簡単に選ぶことができますよ。

・秋や冬が旬の食材、寒冷地で育つ食材 (例 れんこん、かぼちゃ)
・色が濃い食材            (例 玄米、黒豆)
・地下へ伸びる食材          (例 にんじん、ごぼう)
・塩気が強い食品            (例 漬物、佃煮)
・水分が少ない食材          (例 ドライフルーツ)
・スパイス               (例 唐辛子、ターメリック、シナモン)

これらに当てはまる食材には、体を温める傾向があるとされています。ただし、過度に辛い食材を食べると発汗が促され、かえって体が冷えてしまう可能性があるのでバランスを大切に。現在は、冬でも夏野菜が店頭に並びます。夏野菜は水分が多く体を冷やしやすいので、できるだけ秋や冬が旬の食材を選んでくださいね。

野菜サラダやスムージーにはご注意を

健康的なイメージがある野菜サラダやスムージーは体を冷やすので要注意。とくに夏野菜は体の熱を逃すので冷え体質の人は避けたほうがベター南国の果物も体を冷やすので、バナナやマンゴーを使ったスムージーを飲むと体が冷えていきます。果物ならりんごがおすすめ。果物には珍しく体を温める食材といわれています。また、乾燥させてドライフルーツにすると水分量が減って冷やす性質が弱くなるそうです。

サラダやスムージーを食べたいなら、昼間など体温が高い時間帯を選ぶなど工夫すると良いですよ。体を冷やす食材は避けるべきですが、好きな食べ物が体を冷やす食材でも、工夫次第で楽しむことができます。

冷たいビールや牛乳はNG!

いつでも飲食店やコンビニで冷たい飲み物が手に入る世の中……。自分で対策をしないと、どんどん冷え体質に傾いていきます。冬でも冷たいビール、朝ごはんに牛乳。このような生活習慣を続けると体質が悪化するのです。

体を冷やす食材でも加熱調理すれば、体を温めてくれることも。色が薄い大根や白菜も、加熱調理することで体を冷やす作用が弱まります。そして温かいうちに食べると体も喜びます。「冬にはお鍋」というのは理にかなっているんですね。

油断大敵! 冷えは万病のもと

たかが冷えと見過ごされがちですが、冷えはあらゆる体調不良の原因とされています。体温が低くなると、消化不良、不眠、肌荒れ、月経異常、脳卒中、がん、うつなどの症状があらわれることがあります。体温を上げれば、免疫力が高まり体が強くなります。全身に血液が循環し肌つやも良くなるので、健康面だけでなく美容面のメリットがあります。

ひと昔前、人の体温は今より高かった。でも、冷蔵庫が普及した結果、いつでも冷たい食べ物を食べたり、冷たい飲み物を飲んだりするのが一般的になりました。自分自身で対策や心がけをしないと、体を温めることができない時代なのです。平熱36.5度~37度を目標に冷え対策を始めませんか? 紹介した食材のほかにも、体を温める食材はたくさんあります。ぜひ調べてみてくださいね。

南條 ゆみ

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

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