【体験談】皮膚科でも治らなかった口唇炎が塩&にがりで改善した話

にがり

わたしは学生の頃から疲れたりストレスを感じたりすると唇が荒れる体質でした。学生の頃は、受験や就活などの時期に唇がただれるのです。それは一過性のもので受験や就活には終わりがありました。でも、育児には終わりはありません。育児・家事を背負う重圧にわたしの体が悲鳴を上げたのです。さらにコロナ禍のマスク着用が拍車をかけるかたちとなり、わたし史上最悪な唇の状態となりました。

学生の頃は1ヶ月程度で治った唇も、育児が始まってからは3年以上も荒れたまま。皮膚科の医師にも相談しましたが唇が元通りに治りません。一生この唇と生きていくのかと諦めかけたとき、わたしは塩とにがりに出合いました。今回は、わたしが塩とにがりで唇をケアした体験談をお伝えします。

唇が荒れて笑顔が消えた

枯葉をもつ落ち込んだ女性

唇の症状は、赤いブツブツができたり、唇の周りに水疱ができたり。ピリピリしたり痒かったりして不快な状態でした。酷いときには、会話をするだけで口角が切れるので笑うこともできず、食事のときは子ども用スプーンを使いました。

普段は病院に行くことの少ないわたしですが、生活に支障がでてきたので医師に診てもらいました。最初の病院では「花粉症」と診断されました。ちょうど花粉シーズンで「花粉症は肌に症状があらわれることがある」と医師に言われたのです。わたしは「毎年花粉症の症状はほぼないのですが……」と話しても花粉症の薬とステロイドを処方されて帰宅。しばらく、医師に言われたとおりの生活を送りましたが、改善するのは薬を使ったときだけ。唇が治る兆しはありませんでした。

医師から説明を受ける様子

次の病院では医師に「なめかん(口唇部唾液性接触皮膚炎)」と診断されました。無意識のうちに唇を舐めてしまい、唾液の影響で唇が荒れているというのです。「私は唇を舐める癖はありません」と話しても「無意識だから気づいていないだけ」と断言する医師。口紅を塗っているので唇を舐めていたら気づくはず。わたしは舐める癖はないと確信があったのに……。

私が「別の原因も探してほしい」とお願いしても医師は「絶対、なめかんだよ。なんなら○○大学病院の紹介状出そうか? でも、そこでも同じ診断になると思うよ。そこに残っている医師に私の同期もいるよ。」と私を説き伏せたのでした。その医師はさらに強いステロイド剤をわたしに渡しました。

ステロイドを使う日々から脱却したい

しばらくはステロイドを使う日々を送りましたが、根本的に治る予感がしませんでした。子育て中、子どもがわたしの顔を触ろうとする度にヒヤッとしました。ステロイドを子どもに触れさせたくない。そして悩みました。そんな危険な薬をずっと使い続けるべきなのか……。

わたしは食生活をはじめ生活習慣を改めました。藁にもすがる思いで、できる健康法は片っ端から試していきました。そのときに「塩」の情報を見つけたのです。わたしが試した方法は、「塩を塗って数分そのままにしてから洗い流す」というもの。塩でヒリヒリして燃えるような痛みがありましたが我慢しました。

だって、わたしの肌はすでに最悪の状態なんだから、これ以上悪くなったって同じだ。と投げやりな気持ちだったからです。でも、塩でケアした結果はわたしの予想を大きく上回るものでした。




諦めモードのわたしを救ってくれた塩とにがり

塩でケアをすると、唇も気持ちもスッキリしたのです。そして、数日後には痒みが大きく改善されました。その効果に驚き、さらに塩について調べながら毎日ケアを続けました。あえて、保湿はしませんでした。保湿することで毛穴を塞ぐと、塩の浸透圧を邪魔してしまうと心配したからです。ヒリヒリするときは、保湿するのではなく冷やして過ごしました。

痒みはすぐに治まっても、唇は乾燥して弾力が失われたまま。皮がめくれたり口角が切れたりしていたので2ヶ月ほどケアを続けました。にがりで化粧水を作り、お風呂上がりには手作りの化粧水でケアをしました。口角が切れたときはにがりの原液を塗ったこともあります。

にがり化粧水を手作りしている様子

わたしの場合、「皮がめくれては新しい皮ができる」を繰り返し、本来の唇に戻りました。唇が荒れてからの3年間、鏡を見るのが憂鬱だったし、子どもに顔を触られそうになるたびに避けていました。口が開けられないので、食事や外出も気分が乗らない日が多々ありました。そんな日々から卒業できたことが本当にうれしかった。唇が治ると、ちょっとオシャレも楽しみたいな。という前向きな気持ちも生まれてきました。女性として、心境の変化は大きかったです。

医師任せにせず「自分で治す」という気持ちが大切

鏡に映る私

自分の体と一番長くつきあっているのは自分自身です。以前のわたしは「体調不良は医師に治してもらう」と考えていましたが、数分の問診で患者のすべてを知るのは難しいことです。実際、医師と話していて噛み合わないな、自分の考えを押しつけられて苦しいなと感じることがありました。

もちろん、医師に相談することで解決の糸口を見つけられる症状もあります。でも、医師に診てもらえば安心と盲信するのは心配です。あくまでも「症状を治すのは自分なのだ」という当事者意識を持つべきだと学びました。ほかの医師にセカンドオピニオンを求めたり、自分の体質と相談したり。選択肢はたくさんあるのです。

改善する方法は身近にあるのかもしれない

体質改善の手段は、薬だけではありません。生活習慣を見直すだけで体調が良くなることもあります。もちろん効果や体感は個人差がありますが、病院や薬だけが健康に導くわけではないのです。意外と身近に解決のヒントが隠れているのかもしれません。

なかでも、塩やにがりは簡単に始められる健康法です。薬と違って基本的には人間は塩に拒絶反応を起こさないそうです。私たちは毎日塩を食べるし、塩水の汗をかきます。最後に塩をちゃんと洗い流せば、大きな心配はなさそうです。もし、何をやっても治らない肌荒れに悩んでいるなら試す価値はあると思います。ステロイドと違って即効性はありませんが、体への負担が少ないのが魅力です

わたしの場合、見た目が元通りに治るまで場合2ヶ月かかりましたが、痒みは塩とにがりを使い始めてから数日で改善しました。塩とにがりのパワーを借りつつ、自分自身の治癒力を信じてよかった。心の底から塩やにがりに出合えてよかったと思いました。あなたも体質で悩んでいることがあったら、塩とにがりを試してみてくださいね。



南條 ゆみ

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

プロフィール
<

わたし愛用品

関連記事一覧