【体験談】「傷口に塩を塗る」なんて痛そうだけど大丈夫?

「傷口に塩を塗る」という言葉があります。傷で痛いところに、さらに塩を塗りこむことで痛みが増す。転じて、悪いことに悪いことが重なることを意味します。この言葉のイメージが強いのか、わたしが塩を荒れた肌に使用していると話すと「痛そう!」と驚かれることがあります。今回は、わたしの経験から「傷口に塩を塗っていいのか?」をお答えします。

たしかに痛いけど…! 今まで問題なし

荒れている肌に塩を塗ると痛いです。痛みの度合いは人それぞれですが、荒れている面積が大きければ大きいほど痛みを強く感じます。しみる程度のときもあれば、刺すように、燃えるように痛むときもありました。ですが、今のところ塩を塗って悪化したことはありません。もちろん個人差はあるでしょうが、わたしの場合は塩を塗ると症状が軽くなりました。

あくまで私の経験に基づく結論ですが「我慢できる程度の痛みならOK」と考えています。むしろ、荒れているときこそ塩を使うべきと言いたいです。塩の浸透圧を利用すれば、毛穴の汚れが落ちてスッキリします。殺菌効果も期待でき、肌質の改善にとても役立つからです。

人間は塩に拒絶反応を起こしづらい

薬と違って、基本的には人間は塩に拒絶を示さないそうです。それどころか、塩は人間には必要な存在。塩水の汗をかき塩水の涙や鼻水を出すように、人間と塩は切っても切れない関係なのです。だから、敏感肌の人でも比較的安心して使えます。

塩を選ぶとき、大きい粒の塩は肌への摩擦が負担になります。小さめの粒の塩を使って、そのあときちんと洗い流せば大きな心配は要りません。塩は顔や体だけでなく頭にも使えますし、歯磨きにも使えます。体のいろんな部分を塩でお手入れしてみてください。

しみて痛いときは塩の濃度を薄める

わたしは塩がしみて痛くても「痛みを乗り越えると楽になる」と知っているので、修行のように痛みに耐えているときがあります。でも、どうしても我慢できないときもある。そんなときは、塩を塗ったあとすぐに洗い流したり、塩を薄めた塩水でケアしたり。柔軟に方法を変えています。ケアする方法は、みんな違っていい。同じ人であっても、状況や体調で変えていいのです。

塩の濃度が高いと効果がでやすいので、塩水を作るときは飽和食塩水くらいの濃い塩水がおすすめです。でも、厳密に「○%」と決まっているわけではありません。毎回、塩の重さを量るなんて正直面倒で続かない。わたしの場合、基本は塩をそのまま塗りますが、必要に応じて水を足しています。塩に慣れていない人や子どもには、低い濃度のほうが肌に塗りやすいかもしれません。

常に体と相談するのがポイント

塩を塗ったときの痛みに耐えられなくても、ガッカリしないでください。痛みの感じ方は人それぞれなので、無理は禁物です。わたしが娘(当時4歳)の肌に塩を塗ったら、小さな傷があったようで「痛い痛い!!」と嫌がられました。慌てたわたしは、ぬるま湯で塩をさっと洗い流しました。トラウマができて塩を嫌いになるほうが心配だったので、娘には無理をさせないようにしています。無理をすると続かないし、無理強いするとお互い気持ちよくありません。

塩を塗ったあと、肌が痛むときは冷やすと落ち着いてきます。わたしは手ぬぐいで保冷剤を包んでヒリヒリする部分に当てていました。傷口に塩を塗ってもそれほど大きなトラブルは今までありませんでしたが、体と相談することが大切です。塩の濃さを調整したり、肌を冷やしたりしながら様子をみて試してくださいね。

参考文献



南條 ゆみ

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

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