食品表示なしに海塩の質を見分けるコツ☆ 見た目から製法や成分を推測する方法とは?

色、味、成分が異なる海塩

当サイトでは、塩を選ぶときは食品表示を見て塩の成分や製法を確認しよう! とお伝えしていますが、食品表示を見なくてもだいたいの質を見分けることができるんです。見た目こそシンプルな塩ではありますが、観察するといろいろ違いが見えてきますよ。今回は、食品表示なしに海塩を見分ける方法をご紹介します。

精製塩と自然海塩は触り心地が違う

塩を持つ女性

いろんな塩に触れると、質感の違いを感じられます。その感覚からサラサラした塩は精製塩しっとりした塩は自然海塩と推測することができます。しっとりしている理由は水分(ニガリ成分)が含まれているからです。水分を含むしっとりとした塩は固まりやすい傾向があるので、長期間サラサラのままの塩は精製された塩と考えられます。真っ白でサラサラの塩は精製塩である可能性が高いだけでなく、固まらないように食品添加物を使っている可能性もあります。

粒の大きさから製法を推測する

色、味、成分が異なる海塩

しっとり系の塩のなかでも、塩の結晶が大きいものは「天日」製法で作られた塩、細かいパウダー状は「噴霧乾燥」「加熱ドラム」製法で作られた塩である傾向があります。「平釜」製法で作られた塩には大きい結晶の商品が多いですが、釜の形、加熱方法などで結晶の形が変わります。

日光や風力を利用して製塩する天日塩は、ゆっくり時間をかけて結晶化するので粒が大きくフレーク状の塩ができやすいのです。一方、「噴霧乾燥」「加熱ドラム」は瞬間的に水分を蒸発させる方法でニガリを含んだパウダー状の塩に仕上がります。とことん自然の力にこだわり、海のミネラルバランスを求める場合は天日塩がおすすめ。マグネシウムをはじめニガリ成分が豊富な塩をお好みの場合は噴霧乾燥や加熱ドラム製法の塩を選ぶといいですよ。

苦みを感じない塩はニガリ成分が少ない

塩とにがりを持つ女性

塩を味見したとき、苦みがなくサッパリした後味の場合は精製塩かもしれません。シンプルな強いしょっぱさを感じるのも精製塩の特徴。ニガリ成分を含む自然海塩は、ニガリ特有の苦みを含みます。その苦みは料理に味わいや奥行きをもたらすそうです。

私の体験ではありますが、やはり精製塩を使った料理よりも、自然海塩を使った料理のほうが美味しく感じます。精製塩は塩化ナトリウム濃度が高いため、味が単調になるのでしょう。もちろん味の好みは人それぞれなので、精製塩のほうが美味しく感じる人もいます。ぜひ塩を食べ比べてみてくださいね。

食品表示なしで推測できると便利

色、味、成分が異なる海塩

今回紹介した海塩の質を見分ける方法は、自宅でも簡単にできます。食品表示を確認するのが面倒なときや、パッケージを捨てた後でも、海塩の質を推測できてとても便利。そのほか、飲食店で料理に添えられている塩の質を知ることに繋がります。塩の質がわかると、その飲食店のこだわりを感じることができたり、その塩を食べるか食べないかを選択できたりします。

もちろん、食品表示を見ずに判断するので完璧ではありませんが、海塩の特徴からザックリ見分けることはできるのです。塩といえば「白」というイメージがあるかもしれませんが、質感や色が違うのはもちろん味も成分も全然違う多彩な調味料です。数ある塩からお気に入りの塩を見つけて、生活に彩りを添えてみませんか?




南條 ゆみ

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

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