熱中症対策に自然海塩を活用しよう! 市販スポーツドリンクのデメリット、自家製スポーツドリンクの作り方

ニガリ水

夏になると熱中症の心配が……。こまめな水分補給が大切なことは誰もが知っていること。ですが、市販のスポーツドリンク塩飴デメリットを知らない人が意外と多い。

今回は、体にやさしい熱中症対策について考えます。スポーツドリンクを購入しなくても、自然海塩があれば簡単に熱中症対策ができるのです。

※熱中症の心配があるときは、早めに医師に相談してください。
※症状・効果は人それぞれです。体を観察しながら熱中症対策をしましょう!


熱中症対策には水だけでなく「塩」が必要な理由

塩を持つ女性

人間は、暑い場所にいるときスポーツをしたときに汗をかきます。汗は体液の水に2~5%の割合で塩が溶けたものだそうです。そのため、汗をかけばかくほど体内の塩が水と一緒に体外へ出て行ってしまいます。

水だけを補給すると、体液の塩分濃度が薄くなってしまい塩が不足してしまいます。体内の塩が不足すると、体は塩分濃度を上げるために、体内の水分を放出してバランスをとろうとします。その結果、脱水症状が進み、熱中症になるリスクが高まる。汗をかいて体内の塩の量が減っているときは、水だけでなく塩を補うことが重要なのです。

市販のスポーツドリンクのデメリット

注がれる水

熱中症対策として販売されているドリンクの成分表示を確認すると、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。

しかし、原材料を見ると「砂糖(国内製造)、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩/酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、酸化防止剤」など化学物質の名前が並びます。食品表示は多く含むものを先に書くルールがあるため、食塩よりも砂糖が多く使われていることが分かります。


マグネシウム砂糖を摂取すると消耗してしまうため、純粋にミネラルを補いたいなら砂糖を使うことに疑問を抱く人は多いでしょう。また、熱中症対策に香料調味料(アミノ酸)を使う必要があるのか……。体が弱っているタイミングで化学物質を体内に取り込むことに抵抗がある人もいるでしょう。塩飴などの熱中症対策を謳った食品も同様、砂糖や化学物質の心配があります。

さらに、加工された食品に使用される「食塩」の多くが精製塩でミネラルが削ぎ落された塩です。過去にいろんな食品メーカーに問い合わせた経験がありますが、自然海塩を使っているメーカーは少ない印象が残っています。

市販のスポーツドリンクは手軽に水分や塩分補給できますが、デメリットを知って活用しましょう。原材料に配慮したスポーツドリンクも販売されているので、体にやさしい商品を選ぶようにすると◎です。

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熱中症対策は自然海塩があれば簡単にできる

色、味、成分が異なる海塩

市販のスポーツドリンクには、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。これらは海水に含まれている成分でもあります。そのため、海水から作られた海塩を食べれば補うことができるのです。

大切なのは精製塩ではなく自然海塩を選ぶこと。工業的に作られた精製塩はミネラルが削ぎ落されているので、海のミネラルがバランスよく含む自然海塩のほうが塩分補給には好ましい。自然海塩はにがり成分が残るため精製塩より苦みがあります。しかし、不思議なことに体内に塩が足りていないときは、その苦みが美味しく感じるのです。体が本能的に求めているのかもしれません。

自然海塩で「自家製スポーツドリンク」を作ろう!

にがりをコップに注ぐ様子スポーツドリンクとして自然海塩を使う場合、塩分濃度は配合するほかの成分との比率、体調や体質によって異なりますが、0.5~1.4%の間で調整するといいと考えられています。

個人的にオススメなのは塩分濃度0.5%~1%。塩を水だけに溶かした場合、体に吸収される濃度は0.5%程度だという情報もあります。「塩分は濃ければいい!」というわけではありませんので、塩の入れすぎにご注意を。ためしに海水に近い塩分濃度3%の塩水を飲んだことがありますが、しょっぱくて日常的に飲むには向きませんでした。


ズボラなわたしは、1Lの水に10g程度の塩を入れています。慣れているので目分量や味でなんとなく判断しています。ピッタリ1%の塩水を作りたい。というこだわりがない人は、ほどよい感じで作ってみてください。飲んだときに塩が多いと感じたら、水を足せば簡単に薄められます。塩水の仕上げににがりを数滴加えてもOK。

塩水を飲みやすくするために、黒糖蜂蜜レモンを加えると子どもが喜びます。甘さや酸っぱさを調整できますし、ジュースと違って糖分の摂りすぎを防ぐこともできます。汗をよくかく季節は日常的に飲めるように準備しておくのもおすすめです。わたしは季節関係なく、よく塩水を飲んでいます。

熱中症対策に自然海塩を活用しよう!

汗をかく季節、熱中症対策には水分補給はもちろん塩分補給も欠かせません。市販のスポーツドリンクは手軽ですが、化学物質や糖分の心配があるためメリットとデメリットを理解して飲むようにしてください。

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熱中症だけでなく、塩分不足は体の不調の原因に繋がります。塩水を作る時間がないときや、手っ取り早く熱中症対策をしたいときは自然海塩をひとくち舐めるだけでも塩分補給ができます。熱中症対策に自然海塩を活用してみてくださいね。

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海わたし編集部

大阪出身、東京在住。事務職を経てフリーランスライターの活動開始。食や健康の記事を担当するなかで、体にやさしい暮らしについて模索を始める。自身の体調不良と向き...

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